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機関投資家のための証券会社、リクイドネットとは [株]

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この前機関投資家の在り方を示した「スチュワードシップコード」の記事を書きましたが、今日はそれに関連して機関投資家がどのように取引を行っているのか、ということを書いていこうと思います。

というのも先日株式会社リクイドネットの社員さんの講演を聞く機会がありまして、自分としても情報の整理をしておこうと思ったためです。
リクイドネットは何をしている会社なのか?ということを簡潔に示すと「機関投資家同士のグローバルな取引ネットワーク」を構成している行っている会社です。


●日本唯一 機関投資家のための証券会社、リクイドネットとは?

まず、機関投資家とは何なのか?

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顧客から拠出された資金を運用・管理する法人投資家の総称。 一般に機関投資家と呼ばれるグループをいくつか挙げると、「投資顧問会社」、「生命保険会社」、「損害保険会社」、「信託銀行」、「投資信託会社」、「年金基金」などが主なものである。(中略)

機関投資家は大量の資金をまとめて運用するので、市場に与える影響も大きいものがある。


(野村證券 証券用語解説集)

これに関連して、6月22日に投資の教科書というサイトで機関投資家についての記事があったのでリンクしておきます。
知らなかった人必見! 機関投資家が株式を売買せざるを得ない3つのポイント

さて、以上からも分かる通り、機関は大量の資金を運用するため、市場に大きな影響を与えることとなります。
やろうと思えば一つの銘柄にドカンと資金を使って株価を釣り上げることも出来ます。
しかしそれをすると大きな影響が出て混乱が起きるため、市場にインパクトを与えすぎないように取引を行う必要があります。
気配値(板)にあまりにも大きな数が出ると個人投資家たちの心理を動かしてしまうことがその一つの例です。



では、どうやって取引を行っているのでしょうか。
それには主に二つの方法があります。
一つ目は取引株数をこまめにスライスし、証券会社に発注することです。
二つ目に、機関などの大口の取引である「ブロックトレード」を使うことです。一般の証券取引所を通さずに、証券会社を仲介して取引することで、前述したような市場に与える大きな影響を防ぐことが出来ます。
板に注文が現れないこの取引環境を「ダークプール」といいます。

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しかし、このブロックトレードにも問題があります。
証券会社を通す取引であっても、人が仲介するため、証券会社が取引相手を探す際に他の機関投資家に情報が漏えいしてしまい、取引の正当性が保たれない、ということが起きてしまいます。



この問題を解決するのが株式会社リクイドネットによる、仲介として証券会社を通さない、機関が1対1で安全に、効率的に取引を出来る仕組みです。
リクイドネットの電子取引システムを用いることで、証券会社を通さずに、かつ人が介在しないため前述した問題を無くし、かつ市場に流動性をもたらせるようになることが可能になります。
東証の一日あたりの一回の平均約定代金が50万であるのに対して、リクイドネットでは1億円ということからも、かなり多くの数量を取引できることが分かります。

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ーーーーー

市場がバブル方向に傾くにつれて株を始める人の増加、そして投資信託などに資金が集まることによって機関投資家の取引はますます活発になると考えられます。
機関はアルゴHFTといった高速取引ツールを利用するため、個人投資家が勝つことはかなり難しくなってきます。
リクイドネットの仕組みが素晴らしいものであっても今のような市場の在り方だと、やはり機関に挑んで勝とうとするのは難しいです。

じゃあどうやって勝つねん、ということですが、それはこのブログを読むよりツイッターなり他ブログなりで強い人のトレードを見た方がいいです(それはそう)

タグ: 機関
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